この本は大橋柳雪著であるが、当時家元の秘密として公開せず、門弟ですら容易に謄写を許さなかった書であったそうだ。写本の奥書に秘書であり、宇宙間第一の珍書なりと附記してあったそうである。
近年、澤田多喜男氏がその著書「横歩取りは生きている」で一部を紹介するようになったが、全部の公開は大正時代の復刻本以来のことであると思う。
また本書中第十五章に谷川浩司七段対安恵照剛六段戦(昭和56・7・2十段戦)の変化について補正してみました。(この棋譜部分は一部「続横歩取りは生きている」より引用しました)
章数 | サブタイトル |
第一章 | 相懸り、後手敵に横歩をとらせぬ戦法 |
第二章 | 相懸り横歩取らせぬ戦法 |
第三章 | 第二章変化 |
第四章 | 一六歩早突きの戦法 |
第五章 | 前手七五歩突きの戦法 |
第六章 | 八七歩打の戦法 |
第七章 | 序盤分れの指し方其一・其二 |
第八章 | 相懸り横歩取 |
第九章 | 変化二四歩の研究 |
第十章 | 変化二四歩の研究付言 |
第十一章 | 変化三六飛の研究 |
第十二章 | 変化七五角の別案 |
第十三章 | 変化二一飛成の別案 |
第十四章 | 変化七七桂 |
第十五章 | 変化七七角 |
第十六章 | 変化三八歩 |
第十七章 | 変化二八歩 |