江戸時代の定跡書を集めてみました。復刻版も参照にしているので、補足が入っている場合があります。
松井雪山氏によると、「将棋歩式」「将棋絹篩」「将棋精選」を江戸時代の三大定跡書と云うそうです。
将棋歩式 | 文化七年(1810年) | 大橋宗英著・江戸時代三大定跡書の一つ |
将棋絹篩 | 文化元年(1804年) | 福島順喜著・江戸時代三大定跡書の一つ |
将棋独稽古 | 宝暦八年(1758年) | 福島順喜著・別名絹篩二編 |
将棋精選 | 嘉永六年(1853年) | 天野宗歩著・江戸時代三大定跡書の一つ |
平手相懸定跡集 | 文化十三年(1816年) | 大橋宗英著・江戸時代の相掛りがよく解る |
平手相懸集奥義 | 大橋英俊著・秘定跡、谷川先生の実戦手順 より、いい手が載っているのには驚き |
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大橋家家元秘傳記 | 大橋家が断絶した為、明らかにされた門外不出の書 | |
伊藤家将棋印可厳秘録 | 伊藤家が断絶した為、明らかにされた門外不出の書 | |
天野宗歩口伝 | 天野宗歩の口伝、内容は相掛りのみ。 | |
立摩駒組法十番 | 添田宗太夫・名村立摩師弟が完成させた定跡 | |
将棋早指南 | 天保十年(1839年) | 大橋宗英の遺稿を大橋柳雪・宗aが補修した定跡書 |
将棋玉手箱 | 寛政二年(1790年) | メインは手合集。民間定跡 |
象戯指南車 | 寛政三年(1791年) | 古今の定跡を集めたもの。上巻は「象戯懐宗」と同一。 天保九年(1838)に「将棋自在」の名前でも出版されている |
象戯綱目 | 宝永四年(1707年) | 定跡1冊・実戦2冊・詰将棋2冊からなる。詰将棋は有名。 定跡としても美濃囲についての初の(?)言及あり。 |
象戯図彙考鑑 | 享保二年(1717年) | 1巻の駒組み5巻の実戦集の全6巻の本 |